日記

桜 水面がキラキラして鳥が鳴いていた 生ビールと缶チューハイ 心地よい風 春の喜び 何度でも桜の美しさにハッとするんだ 隣にいる友達のこと 会うたびいつも素晴らしくなる 私の友達 銀河の人 愛が形を持つなら きっと彼女の形だと思う 1460日 数字にすれば…

随分前にみた夢にずっと狂わされている 懐かしい匂い 柔らかい光 ずっと思い出さないようにしていたこと 手放した日々 耐えるだけの1ヶ月 愛の形はころころ変わり見つけようとしてもどこにもない 誰にも優しくできないような気がした 涙は乾いてもう出てこな…

波、地割れ

この人とずっと生きていくのだと感じる瞬間が増える ただ横に座っているだけで柔らかな気持ちが湧いてくる 冗談に真剣に怒ったり 髪型を2人で選んだり 夕飯のメニューを相談したら 何も起きない幸せを噛み締めている 焦ったり 戸惑ったり 落ち込んだりするけ…

愛の記憶

部屋に落ちている髪の毛を見逃すまいと雑巾掛けをしていたら 恋人からの誘いを見逃した (11.15) 目を開けると朝 美しい鼻 不規則な呼吸 電車に乗り込み 彼の首に腕を回す 恋人といる時の私はシェルターの中だ 怖いものなど無いと知っている 悲しい顔 その瞬…

うつぶせ

たましいを込めて作った短い詩に広告のイイねがつく 全てを否定されたような気がした あなたの声とわたしの声は全然違うって今気づいたの 裸になって横たわる13時 すごく好きです ラジオの声 軽い声 わたしもすごく好きなんです たったひとつのきらめき 指標…

指先は呪い

自分を取り戻したい 全身全霊わたしでいたい 好きだったもの ときめくもの 好きな香り 好きな景色 そういうものでいっぱいにしたい 美しい恋人 たった一曲彼が選んでくれたラブソング ひとりで生きていくこともできた気がする さようならも言えた気がする 世…

背骨を伸ばし肋骨を折る

雨の日に電車に乗ると別の世界にいるような気がする みんながすごく遠い場所にいるような ひとりで随分遠くまで来てしまったような気がした でもわたしの手には誕生日のケーキ マカロン 耳にはお気に入りのピアス どんどん自信が湧いて来て 電車を降りる頃に…

夏風邪 それとよろめき

救いがないということがいつか私の救いになればいい。それでも愛している というのは愛じゃないかな、あなたの世界にもういられない と思うことは 昨日とは違う顔に見えたのは視力の問題ではなく これはわたしだけものであって なんだか風邪を引いたみたいで…

幻想だとしても

夢の話。その中でわたしはやるべき事があって、それには常に勇気が必要になる。わたしは言う「いろんな国の言葉で海と言って」。彼女は本当にたくさんの言語で海と言い、わたしはそれを理解し勇気が湧く。電車を寝過ごすと行ける場所、一生会えなくなるわけ…

ぬるいカフェオレ

私の孤独や悲しみに指一本触れて欲しくない、ボロボロの小説も擦り切れた音楽も救ってくれない夜にわたしを試した鋭い目を思い出す。いちばんの友達が同じようでまるで違う日々を過ごしていることが私のちからになる、側にいなくても一緒だと思うこと。目に…

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誕生日の夜に同じ夢をみたこと、シュークリームは全部で5つ。わたしの髪を梳かす指は流星のようで、燃え尽きる前にぎゅっと掴んだ。母を想う夕方は光の匂いがする、皺ができる前に消えてしまったひと。5月は泡沫、火星の青い夕焼けをどこかで見たような気が…

八重咲き

寂しさを押し付けて泣いてしまう日もあるけど涙を拭きながら抱きしめてくれる人がいつもそばにいるよ同じシャンプーの匂い同じものでお腹をいっぱいにして同じメロディーを口ずさんでずっとこの人と生きていたいって私の心臓は彼のためだけに光っている 麗ら…

目線の先に

3時、強い光、手元の予約帳に小さな虹、何度手にかざしても色移りはしなかった。本を読んだ、美しい言葉、象やバスや甘いお菓子、涙は左目から右目へと流れていく。横を走り抜ける小学生、童謡を歌いながらする散歩は私の定番になっている。高らかな愛、それ…

星と日曜

私たちはもう何億光年も先に水が水として存在できる星があることを知っていて、星が瞬くだけでは驚かなくなった。どこにでも行けるような感覚と、もう引き返せないという感覚。繰り返すことなど1つもない、すべて離れ離れになっていくこと。懐かしい夢を見…

電灯と照明

夜のブランコにのって私は宇宙飛行士になった。背中をさする私の手は頼りないね、愛に固執する癖に自分のことが可愛いのなら一生黙っていたかった。チョコレートを強がりで買う女になりたくない、何度ぶつかっても絶対元に戻れるなんて確信はどこにもない。…

犬歯の角度

わたしたちは絶望しながら生きて行くこともできる、それは冬の炭酸飲料のような、朝の廊下のようなもの。悴む指を温める方法をわたしは知っていて、それでも誰かを待っている。愛しあったひとや何度も読んだ本、布団から見た眩しい朝日や緑色の流れ星、拾っ…

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カルビにとんとろいちゆっけいちごはんたいいちえりんぎいちビールたんしおびびんば ウーロン茶

他に何が

今の恋人とさよならをしたらタバコをやめよう、そして二度と誰も好きにならない。今の友達を失ったらアルコールをやめよう、そしてもう誰も信じない。周りの人の幸せしか祈ることができない、金輪際誰からも好かれなくていい。救いはどこにもないように思え…

夜露

夜には香りがあって冬には色がある。生活を捨てて神様に会いに行くのは簡単なのに、誰がみても不幸せな顔をした乗客の一員になったふりをして人を殺しながら揺れていた。‪早く天使になりたい、わたしの爪はピンク色だしあなたの目は美しいから

黙って

もう自分の言葉がなにも出てこなくて他人の言葉をかき集めている、なのに心は揺れ動くのをやめない。機械を通して聞こえる声は素っ気ないのに酷く愛しくて、友達の歌声はわたしを生き返らせる。歯を食いしばって消費を続けてもその先にあるものはきっと土星…

発光

ワープするには音楽を、踊るためにはアルコール、夢を見るとき目を開き、愛するときは誠実に。空を飛ぶなら手を離し、夜は静かに窓を開け、落ちる星を避けながら、一番星だけ吸い込んで、気高く強く生きていく

日記

イヤホンで世界に蓋をして一等気に入っている靴を履く。帰り道にみえた大きすぎる満月の儚さにあなたは何を感じますか。例えば、星の少ないこの街で暮らすわたしのなかに誰にも見えない星があってどんなときに輝くのかを。例えば、くだらない話のなかにある…

何億光年

夢を見ていたの ひかりがいっぱいの とても大きな夢 そのひかりは あこがれ よろこび ぬくもり やさしさ そのなかでわたしは 唯一のかなしみ みんなわたしを弾いて 自由に流れていた ひかりは かなしみがうまれると わたしをつらぬいた そしてひかりは かな…

日記

海が苦手な彼をつれて夜の水族館、動かないメリーゴーランド、カワウソは二匹で寄り添って絹のベットで眠っていた。ポップコーンを食べながらうまれてはじめてみるイルカショー、彼の腕を軸にしてたくさんのクラゲと踊れたことが嬉しかった。ピラニアの目を…

鮮やかな感情を

「ずっと健康で長生きしてほしい」という恋人は言う、わたし健康じゃなくなって長生きできなくなって全部忘れてしまっても彼のことを好きでいられるような気がするのよ。去年の冬にあなたがくれたことばを、何度も何度も思い出してわたしは冬を待っていたの…

好きな映画のはなしを聞かせて

やりたいようにやっていいんだということを最近はよくおもう。凛として美しく、美しくすこやかに気高く過ごすのはすごく素敵なことだ。ベットの端に座って刺繍する時間があなたの声を鮮明にする。電気を付けずに入るお風呂で聞こえる水の音を遠い昔に聞いた…

雲隠れ

7年。秋はいちばん空を近くに感じて突然泣きたいような気持ちになる。ひとりの人間がいなくなることで変わってしまったたくさんの物事を、受け入れたり拒絶しながら過ごしてきたよ。生き写しのようにどんどん母に似ていくわたしを、いちばん近くて見ていて…

睫毛の先に

憧れの女優にはいつまでたっても敵わないまま、春夏秋冬あなたでわたしだけの人生を送っている。世の中の事情には疎いけど好きなものをたくさん言えるよ。ドーナツの穴がうまれたはなし、雨が降る前の匂いの変化、私にとっては四角い箱より時間を費やす価値…

骨抜き

変わり始めた季節の話、同じ季節を生きるということ。短い睫毛はパタパタとまばたきを繰り返すのに、蝶はじっと動かなくなった。手のひらで切るお豆腐には私の知らない愛があって、私の愛は海底の魚の餌になる。遠い名前もない星のこと、触れることの出来な…

2

ロウソクの灯りが照らすのはわたしがずっと欲しかったもの、お腹いっぱいで食べるケーキにイチゴは乗っていなかった。流れ星にはなりたくない、手の届きそうな満月に手が届かないことが嬉しくて、左手を握れば右手が握り返してくれた。知らない国の煙草事情…