八重咲き

 

寂しさを押し付けて泣いてしまう日もあるけど涙を拭きながら抱きしめてくれる人がいつもそばにいるよ同じシャンプーの匂い同じものでお腹をいっぱいにして同じメロディーを口ずさんでずっとこの人と生きていたいって私の心臓は彼のためだけに光っている

 

麗らかな日和、開きすぎたチューリップを眺めて早足で歩く。だいすきな雛罌粟はまだ見つからない