2020-01-01から1年間の記事一覧

睫毛と犬歯

8月5日 隙間から 見える青空8月の まぼろしプリズム 尖った歯 過ぎてゆく夏に手を振る 美しい夕日を今年もたくさん見せてくれた もし明日、秋が来るなら教えて欲しい 秋はやさしくて 私の心はこなこなになって消えてしまう 10年がたったなんて信じられない 1…

伸びた爪と

6月 タツノオトシゴのような歌声が泣きたくなるほど愛しい 丸まって眠る小さな宇宙 3:01 腕をつかまれて目が覚めた朝の4時 目を開けた瞬間広がる桃色の素晴らしい朝焼け 7月 明けない梅雨 恋人と十字路の模様になって過ごす時間がとてもすき わたしはなんだ…

永遠のいのちと私引き換えにひかる鱗をもらったの

26歳。 やさしい雨のような人になりたい、いつか1人になる時にみんなを包み込めるように。

星の尻尾をつかまえて

泣くようなことじゃない とか 悲しむことじゃない とか そうやって自分を励まして 好きな物のことを考えて 悲しみを誤魔化すのが上手くなった そんな風に過ごしていたら わたしだけのものだった星も恐竜も鯨もボイジャーも湖も尻尾も夕暮れの空も祈りの言葉…

小指で巻きとって

春の雨 これが本当の春雨なのだ 風が体に巻き付くようで生暖かい 春の足音がする 音楽が体から零れていく 透けてしまう なにもかも 「今日から自分が変われるかもしれないって思ったのに。もう死んだみたいに生きなくてもいいって思ったのに」 というセリフ…