幻想だとしても

 

夢の話。その中でわたしはやるべき事があって、それには常に勇気が必要になる。わたしは言う「いろんな国の言葉で海と言って」。彼女は本当にたくさんの言語で海と言い、わたしはそれを理解し勇気が湧く。電車を寝過ごすと行ける場所、一生会えなくなるわけじゃないと泣きながら抱き合い別れる、本当に時々また会うことができる彼女たちは心のどこかで生きている。例えば彼女が実在して悲しいときにマールと言ってくれればいい、あるいはゼーと。そうすれば絶望の淵から少しでも遠い場所に行けるような気がする。でも今はただ、ひとりでやり過ごすしかない、彼女たちに失望されないように、またいつか会えるように。