睫毛の先に


憧れの女優にはいつまでたっても敵わないまま、春夏秋冬あなたでわたしだけの人生を送っている。世の中の事情には疎いけど好きなものをたくさん言えるよ。ドーナツの穴がうまれたはなし、雨が降る前の匂いの変化、私にとっては四角い箱より時間を費やす価値があるもの。「データはすごく便利だけど何も知らなきゃ空気の中さ。モノはとてもかさばるけど思い出させる匂いがあるんだ。」シシリアンキスのようなとびきりあまい琥珀色の女性になること、ありのままのじぶんより、なりたい自分にわたしはなりたい。映像で見る憧れの場所に思いを馳せて、名前も知らない国にふたりで行くことも出来ちゃうね