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ロウソクの灯りが照らすのはわたしがずっと欲しかったもの、お腹いっぱいで食べるケーキにイチゴは乗っていなかった。流れ星にはなりたくない、手の届きそうな満月に手が届かないことが嬉しくて、左手を握れば右手が握り返してくれた。知らない国の煙草事情とか永遠に続くと思えるような春を私は何度だって思い出すんだ。小さな粒子の塊をギュッと抱き締めると弾けて散らばるようなそんな時間をたくさん過ごせたら