素足で


誕生日を迎えても明確な目標は見つからない。選んで、捨てて、捨てられて、選ばれて、それでもわたしは生きていたしきっとこれからも生きていくんだと思った。失ったものを愛しくおもうのは悪い癖で、いま目の前にいてくれる大事な人たちの事も時々呆れさせてしまうけど。真夜中のベンチ、転びかけたあの一瞬に一生分生きていけるだけの思い出が詰まっているから、夜に落ちてもいつでも戻ってこれる。
わたしね、恋人も友達も涙が出るほど大好きで大切で、どうしたらいいかわかんないくらいいっぱいに失いたくないの、でもそれと同じくらい苦しいくらいに悲しいほど憎んでしまうものもあるよ、あるけど、強い頑丈な愛をもって強く生きたい。信じてきたものは間違ってなんかいなかった、わたしはいましあわせだって疑う余地なくおもえることがいちばんうれしい、だれのめもきにせず、わたしはわたしのおもうように、にじゅうにさいをがんばります。