素敵なひとりぼっち

 

春の匂いがしている、風はまだ冬の冷たさで私の頬はとても冷たい。苦しくて泣いた日の朝の光はとても眩しい。わたしは全然優しくなんてないから、優しくされたいと思ってもそれはあまりに傲慢で、なんて愚かなことだろう。とてもとても寒い日も1本の線になって布団に潜れば暖かい。どんな時にも抱きついたり話しかけたりしていいものだとずっと思っていた私は全部全部間違えていた。左の耳から音がする 眠りにつくのに3時間かかる 私の心臓は指先にあって涙がずっと止まらない 悲しい気持ちに支配されて大事なことは何も見えない 愛しさが湧いて溢れてもじっと堪えるしかない 素敵なひとりぼっち