木々は肺のように空気をはらみ、いじわるな姉さんがわたしの髪をひっぱる。


自分の感情は自分で対処すべきだ、という恋人の考えが好きだし大切にしたい。誠実な正しさが、わたしは好きです。過呼吸おこした背中を撫でてくれる人が愛しい人でも寂しさ全てを埋めてもらうことは出来ない、私だって全てを理解できない。全部一緒なんて楽しくないのに何もかも全部同じだったらよかったのにと思ってしまう。思い通りにならないこともある、だけどわたしはね、いつまでも春のなかで恋人の頭蓋骨を撫でていたいだけなんだよ。日々を繰り返してきのうと今日の境目も曖昧になって、小さな悲しみにも堪えられなくなるの?優しくされると悲しくなって世界がどんどんひとつだけになっちゃうね。