靴擦れ


どうしてもどうしても見つけたかったクローバーは結局見つからなかった、潰れた三つ葉はわたしの代わりに泣いているみたいだった。失うのが恐くて堪らないのに、手放すことを考える時間は増える一方で自分の嗚咽で目覚める日が多くなる。楽しいことなんてすぐ忘れて、言葉は意味を失って、右上の時計がわたしをどんどんひとりぼっちにするんだ。救ってほしいなんて思っていなくて、ただ優しい気持ちで過ごしたいだけなのに