ミス・リバー

布団の中と外の境目はこんなにもはっきりとして、たった数センチなのにとても不思議。水は冷たくて透明で好き。おはじきを口の中で転がす時の少しの恐怖と楽しさを、冷えた水を飲む時にはよく思いだす。大切な人がみんなそばに居てくれた小さな子供の頃のこと。風が強い日、自転車で滑走、頬が冷えると気持ちが良い。6時間の労働、2時間の休憩、16時には帰り、学校へ向かう。27歳の学生。夜、小さな部屋で恐竜に似た恋人が待っている。1日の終わりには、何を考えて眠ろうか