黙って

 

もう自分の言葉がなにも出てこなくて他人の言葉をかき集めている、なのに心は揺れ動くのをやめない。機械を通して聞こえる声は素っ気ないのに酷く愛しくて、友達の歌声はわたしを生き返らせる。歯を食いしばって消費を続けてもその先にあるものはきっと土星よりもはるかに居心地が悪いのでしょう。ちょうどいい大きさのテーブルはどこにもないけれど、わたしとあなたはちょうどよいとおもうのです。